フーナーテスト結果が良好でも男性不妊でした。精液検査は受けてください!

男性検査の体験談をまとめてみました。

フーナーテスト(ヒューナーテスト)良好でも、精液検査を受けた方がいいです。そして、受けるなら婦人科より泌尿器科をおすすめします。

今回は、検査の体験談と、「婦人科検査→泌尿器科検査→総合病院→男性不妊」の流れを、旦那に確認してもらってまとめました。(ちなみに、旦那は32歳です。)

アラサー不妊治療ブログ 妊活16か月目 番外編②

男性精液検査の基礎情報。基準値、平均値など。

検査項目   WTO下限基準値 40歳未満男性の一般データ
 精液量   1.5ml以上  平均3.7ml
 精子濃度  1500万/ml以上  平均7600万/ml
 総精子数  3900万/射精以上  ―
 前進運動率  32%以上  ―
 総運動率  40%以上  平均57%
 正常精子形態率(厳密な検査法で)  4%以上  ―
 白血球数  100万/ml未満  ―

(データ出典:一般財団法人日本生殖学会

男性不妊の本の情報によると、

  • 妊娠しやすいのは、精子濃度4000万/ml、運動率50%以上。
  • 精子濃度6000万/ml、運動率60%以上なら、男性側に問題はないでしょう。
  • 濃度が悪くなくても運動率がやや低めの場合(総運動精子数は正常なのに)、なかなか妊娠できないことがよくあるので注意(直進する精子が少ないなど、質が悪い可能性あり)。
  • 基本データが良くない場合は、補助生殖医療が必要になることも多い。

だそうです。フーナーテストで動いている精子がいても、運動率がいいとは限りません。運動率が低めの場合、なかなか妊娠できないこともあります。(私が20代でもダメだったのは、このせいかも?)精液検査は重要です。

1.婦人科での検査

フーナーテスト結果は良好

私は、フーナーテストは問題なしでした。何回検査しても、運動性のある精子は複数いるから、大丈夫と言われました!

私も顕微鏡で見ましたが、特に問題があるとは思いませんでした。私、生物系の大学出身で、こういうの慣れているんです。経験上、確かにブラウン運動(水に揺られているだけ)じゃなくて、意志を持って動いている(運動性あり)と判断しました。
(文章に女らしさがないのが悲しい…。)

【精液検査】採取方法や検査時間、費用など

3~4日間の禁欲後、マスターベーションで専用の容器に採取してください。自宅で採取した場合は、冷やさないようにして二時間以内に届けてください。採取時間と名前を、容器に記入してください。

と言われました。容器はこんな感じ。採取の直前に袋から出します(先に開けちゃうと雑菌が繁殖します)。

サンプリングチューブ

採取した後、すぐに婦人科に持っていって、1時間くらいの待ち時間で検査終了。当日に検査結果を伝えられました。

[aside type=”warning”] 精液が検査できる状態になるまで時間がかかります(液状化)。一方、採取後に時間が経ちすぎると、結果に影響してくることも。検査機関の指示に従うのがよいです。[/aside]

検査費用は、保険適用で1回の金額400円でした。(再診料含まず)

精液検査1回目、2回目の結果発表

検査項目  婦人科下限基準値  1回目  2回目 
 精液量  1.0ml以上  2.6ml  2.2ml
 精子濃度  4000万/ml以上  3920万/ml  3960万/ml
 総運動率  40%以上  40.3%  57.0%

1回目は、運動率が基準値ぎりぎり(やや不良)で、「ちょっと気になるかな…」と言われました。 そのため、3日後にまた採取して、検査してもらいました。冬場だから寒かったのかな。。

2回目は、しっかり服の中に入れて、厳重に保温して持っていきました! そのお陰か、運動率持ち直したんで、異常なしで終わりました。

[aside type=”warning”]  自宅採取でも、20℃から30℃程度くらいに保温すれば、院内で採取した時と同じ結果が得られると言われています。
精液の状態は変動するので、悪い結果が出ても、再検査で問題ないとされることもあります。[/aside]

2.泌尿器科での検査

妊活から1年半たっても授からないので、泌尿器科で詳細検査を受けることになりました。(婦人科の簡易検査じゃダメと言われた。)

泌尿器科での精液検査、詳細検査情報

●精液検査の方法

採取3日前には必ず一度射精して、その後禁欲した後に採取してください。採取後30分以内の精液を、診療時間内にご持参ください。

と言われました。容器はこんな感じ。紙コップに採取後、この容器に移します。

1089M1

この病院では、他の機関に検査を依頼するので、検査結果が出るまでに数日かかりました。

あと、ホルモン検査(血液検査)、触診も合わせて行いました。

[aside type=”warning”] 泌尿器科的検査といいます。精液検査で異常があった場合、行うことが多いです。[/aside]

 

医者「睾丸がちょっと小さいかな…何か影響があるかも。」

旦那「…!?」

医者「いやいや、何とも言えないから!影響があるとは言い切れないし!」

 

旦那は数日間凹んでました(こんなこと書いちゃってごめんなさい…)。

検査費用は、保険適用でトータル7000円くらいでした。(初診・再診料含まず)

精液検査1回目、2回目の結果発表

検査項目    泌尿器科下限基準値    1回目   2回目 
 泌尿器科検査 検査機関検査  泌尿器科検査  検査機関検査 
精子濃度 2000万/ml 以上 1500万/ml 2400万/ml
総運動率  50% 以上 30~40% 20%(参考値) 10~20% 25%(参考値)
奇形精子数 15%以下 7% 4%

ホルモン値は正常ですが、濃度と運動率が悪くて再検査になりました。 そのため、2週間後にまた採取して、検査してもらいました。保温して持っていったはずなんだけど…(>_<)

[aside type=”warning”] 精液中の精子の数が極端(通常の1/100以下など)に少ない、あるいは運動率が極端に低い(20-30%以下)の場合は、高度の悪い状況らしいです。[/aside]

<原因候補>

  • 精索静脈瘤など、精子が作られたり運動能力を得るまでの過程に病気がある(造精機能障害)
  • ホルモンの分泌が低下している
  • 停留精巣の手術の影響、おたふく風邪による耳下腺炎性精巣炎

これらを詳しく調べるために、大学病院へ紹介状を書かれました。

3.大学病院(総合病院)での検査

ホルモン検査(血液検査)、触診

大学病院では精液検査はせず、ホルモン検査や触診を行いました。

気になっていた睾丸は、専用の定規で大きさを測られたらしいです。問題なしだったので、一安心です。触診も問題なしでした。触診で、精索静脈瘤という、血液のコブができる病気が見つかることも多いそうです。

  • ホルモン値に異常なし。精索静脈瘤なし。原因不明の、精子無力症のようです。

検査費用は、保険適用でトータル5000円くらいでした。(初診・再診料含まず)

 

医者「奥さんは何歳ですか?」

私「30歳です。」

医者「そう。ホルモン値に異常はないですよ。精液検査の結果が、婦人科では問題ないのに泌尿器科で悪いのは、検査機関の誤差範囲でしょう。まぁ、人工授精かタイミング法をしたらいいと思いますよ^^」

私「もう、1年半タイミングを続けているんです。」

医者「ぜひ人工授精をしてください。」

 

ということで、現在は旦那は薬を飲みつつ、人工授精をしています。人工授精でも、望みはあると言われました。

精液検査が重要な理由

私、旦那の精子状態がよくない理由が分からないんです。

  • タバコは吸わない
  • 栄養もとっている(私は食品の仕事をしていたから、栄養管理はできているはず)
  • お酒もあまり飲まない(ビール1缶を飲み切らないから、途中で私がいただくw)
  • 睡眠もちゃんととっている。太っていない。運動は嫌い←これはダメ!!

よく分からないけど、男性不妊といわれました。

ただし、精子の状態は、時期によっても変わりやすいので、そのせいかもしれません。「正常な人だって、たまには悪い時あるんだから!今後よくなることもあるでしょ。」っていう言葉もよく聞きます。

でも、今の精子の状態では自然妊娠の望みが低いのは確かです。そして、先日1回目の人工授精にチャレンジしたものの、運動率が回復せず撃沈しました。医師からは、年齢が上ならステップアップを勧めていると言われました。

「初めから泌尿器科で検査していたら、今ごろ結果は違ったかも…」とも思います(たらればですが)。婦人科より、泌尿器科の方が、検査技術も確かだし検査項目も多いです(奇形率など)。 そして、私はタイミング法で妊娠しなくて、医師から「精液検査・卵管造影検査の再検査」を勧められました。そのくらい、重要な検査です。これも確かです。

[aside type=”warning”] 大学病院で不安になって「フーナーテストも、もう一度検査した方がいいんじゃないですか?」と聞いたら、「フーナーテストなんて今時しませんよ。不正確で、あまり意味ないですから。」と言われました。フーナーテストに対する考え方は、医師の間で分かれるようです。[/aside]

不妊症の原因は、50%程度は男性側にあるといわれています。ぜひ、泌尿器科で検査を受けてみてください(>_<)

 

★旦那さんに頼みにくい…という方(目次から移動)⇒ 夫に不妊治療に協力してほしい!おすすめ本をご紹介。

★その後の治療状況はこちら。⇒ 男性不妊で人工授精しました。運動率や確率の医師解説まとめ。

 

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<参考>
一般社団法人日本生殖医学会 ←不妊治療のガイドラインが載っています。
・男性不妊 著者:石川智基 発行所:株式会社幻冬舎

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