体外受精の病院選び。私が今の病院に決めた理由。違いや評判、成功率など。

私がステップアップを考えた時、病院の口コミ情報が、本当に有難かったんです。だから今回は、私がどのように病院を選んだか、実際の病院情報を元にご紹介したいと思います。

★山口県・福岡県以外の方は、「私が、セントマザー産婦人科医院に、転院を決めた理由。」がおすすめです!

アラサー不妊治療ブログ 妊活22か月目 第四弾

山口県・福岡県で、体外受精(顕微授精)に対応している病院

山口大学医学部附属病院でのお話(人工授精で通院中)

私「今後ステップアップするなら、どのような流れになりますか?男性不妊なので、顕微授精も考えているのですが…。」

医師「そうですね、病院の候補は3つあります。

 

★山口大学医学部附属病院(山口県宇部市)

  • 体外受精のみで、顕微授精には対応していない。
  • 精子凍結はできないため、私が病院に入院中(採卵)、旦那が自宅で精子採取して、自ら病院に届けることになる(メンズルームなし)。

 

★山口県立済生会下関総合病院(山口県下関市)

  • 体外受精にも、顕微授精にも、対応している
  • 精子凍結可能なため、旦那の通院を減らせる。
  • 問診の度に、通院が必要。

 

★セントマザー産婦人科医院(福岡県北九州市)

  • 体外受精にも、顕微授精にも、対応している。
  • 精子凍結可能なため、旦那の通院を減らせる。
  • 卵胞検査や誘発剤の注射は、地元の病院でできる(通院は、初診・採卵・移植だけでよい)。」

 

私「山口県立総合医療センター(山口県防府市。顕微授精対応可)になると思っていたのですが、違うんですね。」

医師「まぁ、宇部市の人は、南下する方が多いですね。」

 

その後、以下の事が分かりました(あくまで、口コミ情報です)。

  • 実績を比較すると、セントマザー>済生会>山大病院・県総センター。

データがすごく古いのですが…

妊娠総数  妊娠総数のうち35歳以上の比率  妊娠総数のうち多胎妊娠の比率
済生会  58  34% 10 %
 セントマザー  1489  56% 17%

山大病院、県総センターはデータ出典なし

(出典:読売新聞2006年3月5日掲載)

アンケートに答えているだけで、技術に自信ありだと思うし、圧倒的にセントマザーの実績が高いです。

  • 山大病院は、費用が安い。スタッフさんがみんな親切!
  • セントマザーは、治療費が高い。患者が多い分、1人当たりの問診時間が少なそう。
  • 済生会も、患者が多い分、1人当たりの問診時間が少なそう。男性不妊専門医で有名な白石先生は、済生会は男性不妊治療に理解があると評価していた。
  • 県総センターは、友達情報だと、中村先生という有名な先生の診療時は、数時間待ちらしい(内容によって予約不可)。

<参考>不妊治療net

まず、済生会はなしだなと思いました。毎回診療に行くのは大変だし、山の中にある病院なので、行くなら車ですね。採卵後に、何時間も運転して帰れる自信はない…。県総センターも、車必須ですね。

この地点で、山大病院かセントマザーに絞り込まれました。

【山口大学医学部附属病院】体外受精の流れ、費用、口コミ情報

2016.5.17(火)

ステップアップを考えていると伝えたところ、体外受精の説明をしてもらえました。旦那と一緒に来院です。

 

医師「山大病院の体外受精は、このようなスケジュールになります。

1.体外受精の説明と同意
この説明を理解されて治療を希望される場合は、同意書と戸籍謄本をご提出ください。

2.実施前検査(胸部X線検査、心電図、血液検査)
身体の状態確認のために、検査を行います。

3.卵巣刺激法
当院では、主にロング法を行い、状況に応じてショート法を実施します。(GnRHアンタゴニスト法は行っていない)
月経開始後、排卵誘発剤を連日投与します。卵胞が目的の大きさになったら、21:30にhCGを打ちに来院してもらいます。hCG投与の翌々日が採卵日になります。採卵日の前日は、病院に入院(9:00~10:00)していただきます(前日入り)。

4.採卵・培養
8:00から採卵です。麻酔を使用します。採卵後はお昼過ぎまで安静にしていただき、異常がないか確認後、退院となります。

5.精子の提出・調整
採卵日の8:00~8:30に、精子をご提出ください。(当院にメンズルームはなし)

6.卵培養

7.受精の確認
採卵の翌日に、受精を確認します。

8.胚移植
採卵後2もしくは3日後に胚移植を行います。午前中に来院していただき、診察、注射、採血後に入院となります。移植後は2~4時間程度の安静の後、退院となります。

9.黄体期管理
ホルモン剤の内服や、hCG、黄体ホルモン注射を数回行います。

10.妊娠判定
胚移植後の約2週間後に、妊娠の判定を行います。

体外受精・胚移植の費用は、全費用合計すると約20~25万円です。」

 

私「採卵後、精液所見が悪くて受精の見込みがない場合は、どうなりますか。その地点で、卵子を凍結するのですか?」

医師「卵子の凍結はしません。精液所見が悪い場合は、旦那さんにもう一度採取してもらうこともありますね。」

旦那が(俺を殺す気ですか…。)と、苦笑していました。

 

私「次の周期から貴院で体外受精をする場合、どのような流れになりますか。

医師「今日が5月17日で…生理予定日が5月27日頃ですね。排卵後7日目からスプレキュア(GnRHアゴニスト)を使い始めるので、それが6月中旬から使用開始。6月20日の週から、排卵誘発剤を使用し始める流れでしょうか。7月に入って、採卵ですね。(ロング法は2ヵ月かかる)もし、当院で治療を希望される場合は、書類をご提出ください。その後、前もって検査を行います。」

私「分かりました。」

 

先生は、すごく丁寧に説明してくださいました。山大病院のスタッフさんは、いい人ばかりだ(T_T)

ただ、泌尿器科の先生から、「体外受精と顕微授精、両方できる施設がいいでしょうね。」と言われたので、セントマザーに決まりそうです。旦那のためにも、それが良さそうです。

★助成金がらみの注意点(特定不妊治療)

保健所の職員さんより、「特定不妊治療で入院する場合は、助成金申請時に明細表が必要になります。忘れず取得くださいね。」と言われました。山大病院は、支払い時に「明細表あり・なし」が選べます。しかし、入院時は、「明細表あり」を選ぶのが重要です!

 

合わせて、山大病院の感想を書かせてもらいます!

私は山大病院で人工授精をしましたが、とても良かったです。良いというのは、「相性が合っている」という意味です。

私は自己が強い人だから。治療内容を把握でき、納得して進められる病院がいいです。山大病院は、毎回治療内容(卵胞の大きさやスケジュールなど)を印刷して渡してくれるし、質問にも丁寧に答えてくださいます。治療費も安かったです。

ただ、人によっては、合わない部分もあると思います。

山大病院は、総合病院です。若いお母さんが、子どもに絵本を読み聞かせていることもありました。土日は病棟で診察を受けるので、生まれたばかりの赤ちゃんが、目の前を通り過ぎていくこともありました。
また、曜日で先生が変わるので、「今回で何回目の人工授精ですか?」など、基本的なことを聞かれることもあるし、先生が変わるたび、同じ症状でもニュアンスが変わって返答されたりします。

私の場合、「家の中にいても、赤ちゃんの泣き声や、公園で子どもを遊ばせる声が聞こてくる。一歩外に出ると、妊婦さんか子連れの奥さんしかいない(集合住宅)」ので、病院にいる方がよっぽどマシです。あと、先生が変わるたびに同じ質問をするという手に出ていたので(複数の先生の意見が聞けて便利)、私は先生が変わるのが有難かったです。(迷惑な患者ですね。爆)

良い病院、おすすめな病院の定義って、難しいですね(>_<)

私が、セントマザー産婦人科医院に、転院を決めた理由。

  • 泌尿器科の先生に、顕微授精に対応している施設を勧められた(男性不妊:量1.2~2.3ml、運動率20~50%、濃度1500~3000万/ml。体外でも受精すると思うけど念のため)。
  • 実績が高い。
  • 通院は、初診・採卵・移植だけでよく、後は地元の病院で治療できる(ただし、いざ治療してみたら、地元の病院と都合が合わず、結局セントマザーまで通うことに…涙。2016.6.25追記)。
  • セントマザーで妊娠した場合、そのまま地元の病院で、分娩可能らしい(地元の病院に確認必要)。

注)セントマザーが、HP情報公開を最小限に控えているので、言葉を選びつつ書いています。
注)セントマザーの体外受精スケジュールは、こちらのブログにまとめています(タイトルは無視してください)↓↓↓

男性不妊と低いAMH数値で、妊娠を目指すブログ(体外受精)

 

ここから先は、私の考えですが…

確率で考えた場合、高度な生殖医療は「培養士を含めた病院の腕」がポイントになると思うんです。

私は、医療現場のことは全く分かりませんが、他の培養関係はやっていました(生物系大学出身)。

培養は、培養液の中身はもちろんですが、不調の時に先輩が5感で原因を突き止めたり、器具によってまで育ちに違いが出たり…様々でした。ヒトの細胞や医療現場は知りませんが、やっぱり技術や経験といったものは、結果に影響するのでは?と思います。

だから…顕微受精の病院は、実績で選ぼうと思いました。(どの病院でも、できるときはできると思いますが)

でも、漠然と不安はありますよね。利益追求だけじゃなく、ちゃんと治療してもらえるのだろうかと、不信感もあったり(T_T)

 

ある心臓外科医の本に、このような内容がありました。

【第3章「患者にやさしい治療」の落とし穴 から編集】狭心症の治療では、低浸撃で簡単で儲かりやすい「カテーテル治療」が提案されがちです。しかし、再発のリスクもあるため、全ての人に効果的な訳ではありません。バイパス手術も視野に入れ、セカンドオピニオンで内科医と外科医の意見を聞いた上で、判断することが重要です。

あと、このような婦人科医の意見もありました。

【医師との相性も重要なポイント から編集】来院する方の多くが不妊に関して予備知識をたくさん持っています。説明しやすい反面、間違った情報やそこから自分なりの判断をして、その考えから抜け出せなくなっている人もいます。知識を持つことも大切ですが、むしろ知恵(リテラシー)を持つことが重要です。コミュニケーションをとる知恵をもち、納得した上で、医師を信頼していただきたいと思います。

セカンドオピニオンや、情報の目利き&医師との相性は、重要だそうです!

私自身、偏った考えでブログを書いているかもしれません…。人それぞれ状況は異なると思うので、ぜひいろんなHPの意見から判断されてくださいね!

 

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<参考>
・体外受精レッスン こまえクリニック 主婦と生活社
・患者さんに伝えたい医師の本心 髙本眞一 新潮社

<画像>
山口大学医学部附属病院ウィキペディア

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