毎年12月にピークをむかえるノロウイルス。感染拡大を防ぐためには、正しい消毒法が必須です。今回は、様々な場面での、ノロウイルス消毒法をご紹介します。
★家族への感染が心配な方はこちら⇒家族がうつらないための予防法4選
消毒方法
- 作業中は、窓を開けて換気をし、使い捨てマスクや手袋を使用しましょう。
- 作業後は必ず、手洗いとうがいをしましょう!
嘔吐物や便
患者の嘔吐物や便には、大量のノロウイルスが含まれているため、注意して処理をします。
- ゴミ袋(ビニール袋)を用意する。
- 嘔吐物や便を、静かに拭い取る。→ゴミ袋へ
- 拭い取った場所を、次亜塩素酸ナトリウム*でふき取った後、水拭きする。→ゴミ袋へ
- ゴミ袋は密閉して、人が触れない場所へ。
*次亜塩素酸ナトリウム液(嘔吐物・便用)の作り方
500mlペットポトルに、ペットポトルのキャップ2杯分の塩素系漂白剤(ハイタ―)を入れ、水で500mlにして完成。
★カーペットの場合は
次亜塩素酸ナトリウム液の代わりに、スチームアイロンを2分かけて加熱殺菌をする。次亜塩素酸ナトリウムを使うと、漂白される場合があるので注意!
トイレ・お風呂の清掃
次亜塩素酸ナトリウム液*を含ませた雑巾で、ドアノブなど、手や肌が触れる場所を、清掃・消毒する。特に、便座のふたや、和式トイレの内側に、ウイルスが残りがち。
*次亜塩素酸ナトリウム液(清掃用)の作り方
500mlペットポトルに、ペットポトルのキャップ半分の塩素系漂白剤(ハイター)を入れ、水で500mlにして完成。
お風呂は、手が触れそうな場所(蛇口など)や、主な感染源になる場所(浴槽)を、お風呂用洗剤で清掃した後、熱湯をかけて消毒しましょう。
汚染した衣類の洗濯
- 水で汚れを落とす。
- ビニール袋に衣類と洗剤を入れ、もみ洗いをする。
- もみ洗いを繰り返し、ビニールごと衣類を絞り、脱水する。
- バケツに衣類を入れ、沸騰水を注ぎ、5分以上放置する。(温度が下がったら、熱湯を入れ直し、85℃5分以上を保つ)
- その後、単独で普通に洗濯する。
- 洗濯後、できればアイロンがけした方がベター(加熱消毒)。
ここが消毒のコツ!
- 次亜塩素酸ナトリウム液で拭き掃除するときは、白色の雑巾がベストです。色付き布や紙類は、消毒効果が薄れます。
- 次亜塩素酸ナトリウム液は、汚れが残っていると、消毒効果が薄れます。十分に汚れ取り除いた上で、消毒をしましょう。
まとめ
- 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
- アルコールはノロウイルスに効きにくいため、消毒には不向き。
- 漂白が気になるもの・熱湯をかけられるものは、熱湯消毒する。
ノロウイルスは、感染力の強いウイルスです。患者さんの嘔吐物が少しあれば、日本中の人間を感染させられるといわれています。
正しく消毒して、家族の健康を守りましょう!
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