人工授精5回目で、rhFSH製剤を用いて治療しました。副作用が怖くて避けてきましたが、なぜ今回用いたのか、理由や費用面などをまとめてみました。
今月の治療内容は4本立てです。
- 排卵誘発剤FSHで人工授精しました ←今回のブログ
- hCGの代わりに点鼻薬を使ってみた
- 人工授精5回目のブログ(全体の流れと結果)
- 体外受精・顕微授精の病院選び
目次
アラサー不妊治療ブログ 妊活22か月目 第一弾
自然周期で治療してきたけど。
人工授精4回まで、自然周期で治療してきました。でも、医師のこの言葉を聞いて、排卵誘発剤にチャレンジしようと決めました!
医師「通常は人工授精5回目となると、排卵誘発剤を使って治療をします。双子になってもよければですが…まぁ確率は低いですよ。クロミッドでもいいですが、ステップアップを視野に入れているなら、hMGやFSHの相性をみておいてもいいかもしれませんね。」
おまけに、転院を考えている病院HPにも、こう書いてありました。
排卵誘発法を選ぶ基準
- 年齢
- 月経3日目までの左右卵巣内の胞状卵胞の数と大きさおよびホルモン値(E2,LH,FSH)
- これまでに行った排卵誘発法とその結果
確かに、体外受精のときの採卵(一般的に排卵誘発剤HMGやFSHで卵胞を育てる)に向けて、今のうちに薬の効きをみておくのは重要だと思ったんです。あと、体外受精中の友達に聞いたら、「人工授精の最後は、ゴナールエフ(rhFSH製剤)を注射したよ。」って言われたので、人工授精で排卵誘発剤を使うものなんだなと思いました。
医師が言うには、数が増える分、妊娠率(成功率?)アップも期待できるみたいですし。頑張ることにしました!
フォリスチム75単位を使用。
2016.5.2(月) 生理周期3日目
生理周期7日目に来院予定でしたが、色々相談したいことがあったので、生理周期3日目に来院しました。 ついでに、ホルモン値(E2,LH,FSH)検査をお願いしました。
<理由>
- 体外受精のときは、ホルモン値を見ながら排卵誘発法を決めるらしい(今回の誘発剤データと一緒にとっておいた方がいい?)
- 手持ちのホルモン値検査結果は、1年以上前のもの(古い?)
<今回のホルモン値検査結果>
LH | 5.53 |
FSH | 6.51 |
エストラジオール(E2) | 18.7 |
LH高め?E2とFSHは正常値でした。
問診の結果、フォリスチム75単位を、4日間打つことになりました。5日目に超音波検査で卵胞確認です。詳細な説明はありませんでしたが、30歳という年齢と、自然に排卵は起きていることから、rhFSH製剤が選ばれたのでは?と思っています。(LH値も考慮されたかもしれないけど、分からない)
私「1年前、クロミッド錠を1日1錠5日間飲んで、大きい卵胞1つ、その他3、4つ卵胞が出てきたんです。今回、過剰にならないか不安なのですが…。」
医師「75単位でいいと思います。これが最小単位で、これ以上減らすのは無理ですね。」
これで様子を見たいと思います。
自己注射にチャレンジ!費用のことを忘れてた…。高いっ!!
2016.5.6(金) 生理周期7日目
今日から排卵誘発剤スタートです!病院に行って、超音波検査で卵胞が小さいことを確認、問診で排卵誘発剤の使用予定表を再確認しました。
私「そういえば、自己注射ってできるんですか?病院に張ってあるポスターを見たのですが。」
医師「できますよ。使い方を、看護師に指導させますね。」
病院に行くのが面倒くさいという理由で、自己注射をお願いしました。処方されたのは、フォリスチムペンという種類の、ペン型自己注射キットです。
この病院で針の長さが変わったらしく、手続きに手間取ったためかな?院内処方を受けて指導に移るまで、1時間くらいかかりました。 値段は、保険適用で14260円でした。保険適用前の薬の金額は、4万円くらい。排卵誘発剤って、こんなに高いの!?
看護師「他の患者さんが、病院の注射では8000円くらいだったけど、自己注射に変えたら15000円くらいになったと言われていました。自己注射の方が割高のようですね。」
少しは考えて決めればよかった…。自己注射が高いのは、自己注射指導管理料ってやつも加算されるからかもしれません。(でも、なぜ保険適用なんだろう。嬉しいけど。)諦めて、今は手順の勉強です。
簡単に習ったやり方をお伝えすると、
- ペン型キットに、処方された単位の薬をセットする
- アルコール綿で、薬と打つ場所(お腹)殺菌する
- 針をセットして、空打ち。空気を完全になくす
- お腹の肉をつまんで注射して、10秒間キープ
- 針を専用容器に廃棄する
- 薬は冷蔵庫で保管する(打つ前に、室温に戻す)
- 薬を打つ時は、お腹の右側と左側、交互に打つ
(出典:MSD)
きっと、慣れればすごく便利だと思います。スマホで、スケジュール管理もできるみたいです!
看護師「痛くないですか?まぁ、肩の筋肉注射の方が痛いですよね。」
自己注射をした後、こう声をかけられました。確かに痛みは少ないです。怖いという意見もありますが、私はそうは思わなかったし。
メリット:便利、デメリット:高い(今後は薬と針だけ買えばいいから、長い目で見れば安くなるのかも?分かりませんが…) というイメージです(>_<)
あと、この日は9時半に病院に行って、終わったのが12時でした。病院が混んでいたのもありますが、手続きや指導に時間がかかったので、時間に余裕を持つ必要あるかもと思いました。
★その後、体外受精で自己注射をしましたが、費用は安めでした。ペン型が高いのかも?詳しくはこちら↓↓↓

育ったのは、大きい卵胞1つ、その他3つ。
治療スケジュールはこちら。
生理周期 | 日付 | 治療内容 | 右卵胞径 | 左卵胞径 | 内膜厚 |
7 | H28.5.6(金) | フォリスチム75単位 | small | small | thin |
8 | H28.5.7(土) | フォリスチム75単位 | |||
9 | H28.5.8(日) | フォリスチム75単位 | |||
10 | H28.5.9(月) | フォリスチム75単位 | |||
11 | H28.5.10(火) | フォリスチム75単位 | 12,12,10 | 16 | 8 |
12 | H28.5.11(水) | スプレキュア点鼻薬 | 15,14,12 | 21 | 11 |
13 | H28.5.12(木) | AIH | |||
◇ | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ |
17 | H28.5.16(月) | 18,14 | 23 | 8.5 |
2016.5.10(火) 生理周期11日目
フォリスチムを4日間打ち、5日目の超音波検査です。腹痛はないか質問されましたが、特に異常はありませんと答えました。
医師「左が16mmですね。右の12mmも、もう少し育てばいいのですが。」
育ったのは、左16mm(大きい卵胞1つ)、右12,12,10mm(その他3つ)です。追加でこの日も、フォリスチム75単位を打つことになりました。明日も超音波検査です。
2016.5.11(水) 生理周期12日目
医師「左の21mmがメインですね。右の15mmも、遅れて排卵するかもしれませんが、あまり意味はないでしょう。」
今月は、左から排卵のようです。右も排卵するかもしれないけど、タイミングは合わないからかな?あまり意味はないと言われました。
hCGの代わりに、スプレキュア点鼻薬で排卵誘導をかけて終了です。翌日がAIHです!
2016.5.12(木) 生理周期13日目
AIH実行!
2016.5.16(月) 生理周期17日目
AIHから4日後。超音波検査で残像確認をしました。
結果、左に排卵前21mmに対し、排卵後23mmの残像がみられました。これは…排卵してないってこと!?
医師「排卵前には何もなかった場所に残像が見られます。排卵すると水が出て腹水がたまるので、これは排卵した結果だと思いますよ。」
そうなんだ…。排卵したかどうかって、判断するのがすごく難しいんだなぁ。まぁ、心配しなくてもいいのかな?
こんな感じで、今月の排卵誘発と超音波検査は終了です。
まとめ
1年前はクロミッド1錠で卵胞が4つくらい出てビビッていましたが、FSH注射75単位で出た卵胞の数は、あまり変わりませんでした。年を取ったせいなのか、クロミッドとFSH注射の作用メカニズムの違いなのか…。「この個数は妥当なのですか?」と聞きましたが、「人によって差が激しいので、何とも言えません。」と言われました。
でも気になったので…フォリスチムの添付文書情報を確認しました。
フォリスチムを用いた国内臨床試験で、150又は225単位を4日間投与により治療開始して得られた採卵数は、12.7±9.6個(平均値±標準偏差)だったそうです。
標準偏差は「ばらつき」を表す指標で、グラフが正規分布になるとき、68.27%が「平均値±標準偏差」に含まれると言われています。
つまり、150又は225単位で治療開始すると、約68%の人が、3.1個~22.3個の採卵数になる(正規分布なら!)ということです。
ばらつきは大きいですね。今回は75単位なので何とも言えませんが…「人によって差が激しい」はずだと思いました。(だからこそ、採卵前に効きを確認しておくといいのかも。)
あと、いつもはhCG5000(ゴナトロピン)で排卵させているのを、今月はスプレキュア点鼻薬でタイミングをとりました。
その理由と結果は?次のブログに続きます!
<参考>
・セントマザー産婦人科医院
・大川産婦人科・高砂
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