40歳未満の男性不妊は、酸化型コエンザイムQ10サプリで効果あり！

医薬品会社で働いていた私が、精子無力症のサプリメントを選んだので、ブログにまとめてみました。

同じ境遇の方、ひとつの参考にしてもらえたらうれしいです！（私の旦那は32歳です）

注）コエンザイムQ10は、「原因不明の男性不妊」「軽度の精索静脈瘤」に有効な報告がありますが、重度男性不妊や原因が明確（ホルモン異常など）の場合、効果があるかは分かりません(>_<)１）

アラサー不妊治療ブログ　妊活１９か月目　番外編

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還元型じゃないとダメって本当？

原因は分からないけど、精子の数が少ない、運動率が悪い…。それは、「酸化ストレス」のせいかもしれません！

精子は酸化ストレスにすごく弱くて、体に蓄えられているときから、活性酸素にやられてしまいます。でも、睾丸の中では、抗酸化作用のある「還元型コエンザイムQ10」がたくさん作られて、活性酸素から精子を守ってくれます！

そこで、外からコエンザイムQ10を補って、精子の状態を良くしよう！というのが、コエンザイムQ10サプリの目的の一つです。

「じゃあ、還元型じゃないと効果がないね。」という意見が多いですが、私は若ければ酸化型で大丈夫と思います。

酸化型コエンザイムQ10は、体内で還元型になりますが、この力は年齢と共に落ちてきます。ということは、年配の方は、還元型を摂取した方がいいかもしれませんが、若者なら、酸化型を還元型にかえて体内に蓄えるはずです。

実際、酸化型コエンザイムQ10を使った研究を見つけたので、ご紹介しますね^^

【効能】１日200mgの摂取量で、精子の運動率が改善した

原因不明の精子無力症と診断された男性が、１日200mgの酸化型コエンザイムQ10を摂取し、精子の運動率が改善したという研究があります。イタリアの大学で、二重盲検法という、信頼できる試験方法によって確認されました。

＜男性のプロフィール＞

患者数	60名
年齢	27～39歳（平均32歳）
精子数	2,000万/ml以上
運動率	50％以下
正常精子形態率	30％以上
不妊歴	2年以上

患者さんには、2つのグループに分かれてもらいます。薬の中身を伝えないまま、１つのグループには「1日200mgの酸化型コエンザイムQ10」を、もう１つのグループには「偽薬」を、それぞれ6ヶ月間飲んでもらって、精子の状態を調べました。

●平均値データの推移（出典：Polytechnic University of Marche.2009 May;91(5):1785-92. Epub 2008 Apr 8. より抜粋改変）

	コエンザイムQ10グループ		偽薬グループ
	０か月	６か月	０か月	６か月
運動率(%)	33	39	35	35
前進運動率(%)	10	15	11	10

結果、コエンザイムQ10のグループで優位に、精子の運動率が改善しました。表には載せていませんが、精漿や精子細胞内の還元型コエンザイムQ10濃度も増加しました。よって、酸化型コエンザイムQ10は、精子の運動率改善に役立つといえます！

ちなみに、旦那がこのデータを見て「ほんの少ししか改善してないじゃん！飲む意味あるの！？」って言っていましたが…サプリメントは薬じゃないから、効果はこんなもんだと思います。

いろんなサイトで、「男性不妊に効くサプリだよ！研究データもたくさんあるよ！！」って書いてあるかもしれないですが、大半がデータを良く見せるために「いいところだけ抜粋して、悪い面は書かない」傾向があると思います。信頼できる情報かどうか、気にした方がいいです。

私は、人工授精の成功率が上がるかもしれないし、顕微受精じゃなくて体外受精でいける可能性も上がるかもしれないから、コエンザイムQ10は試そうと思います！

ちなみに、飲むのをやめると元の数値に戻っていたので…継続して飲むことが必要そうです。

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★コエンザイムQ10は、精子が運動するために必要なミトコンドリアの構成成分です。それを補給することによって、運動率が改善されたと考えられます。

★コエンザイムQ10は、精子濃度や正常精子形態率の改善効果もあると言われていますが…全ての研究で酸化型が使われているかは閲覧できませんでした＞＜

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カネカも迷ったけど、協和発酵バイオに決めた。

＜理由＞

値段が手ごろ（初回お試し価格500円）
推奨量が200mgに近い（180mg）

初めは、カネカの還元型コエンザイムQ10を、楽天市場で買おうとしていました。カネカのコエンザイムQ10って、海外の男性不妊の研究にも使われていて、改善効果を確認した論文があるんです。2）

ただ…還元型って高い(T_T)それだけ技術もコストもかかるんだと思う。。

迷っていたら、酸化型でも精子無力症に効果的という論文も見つけたし、摂取量と値段が手ごろな酸化型が、協和発酵バイオにあったのでこれに決めました。（カネカや協和発酵バイオは、大学でお世話になっていたというのもあります。）

200mgあたりで計算すると、カネカは256円。協和は171円（定期コース）。

協和は1日180mgが目安です。摂取量って難しくて、乏精子症の患者さんが60mgで精子濃度、総精子数、総運動精子数が上昇したという報告もあるようです。3)　私は、今回ご紹介した論文&厚生労働省の300mg上限通知を考慮して、200mg程度を摂ることにしました。カネカ商品は1日100mgが目安ですね。200mgのも売ってあるけど、アメリカで製造しているので、海外からの取り寄せになるみたい。。

ちなみに、コエンザイムQ10は油に溶けるので、油と一緒にとると、体内への吸収率アップが期待できます。だから、油っぽい食事（揚げ物とか。チョコレートとか。）と一緒に飲むのがおススメです♪

試した感想（口コミ）

旦那「飲みづらい！！粒がでかいんだよ。１日２粒だけど、でかすぎて１回に１粒しか飲めない。普段の服薬もあるから、３回も水を飲まなきゃいけない。どうにかならないの？怒」

協和発酵バイオのコエンザイムQ10は…飲みづらいらしいです。他にいいのがあれば、変えてもいいかも。私はそのまま飲んでもらってます（ごめんなさい）。

[aside type=”normal”] 粒が大きいのは、きっと仕方ないんです。油にしか溶けないものを高濃度配合して、吸収率を高めるために油を配合して、サプリとして飲めるようにカプセル状にして、光に弱いから遮光コーティングして…とかしていたら、大きくなるんだと思う。小さくできたとしても、粒の数も増えて、コストも増えて、値段も上がるんじゃないかな？[/aside]

実際の効果は？

精液検査の変化をまとめてみました。

検査項目	人工授精１回目		人工授精２回目		人工授精３回目		人工授精４回目		人工授精５回目
検査項目	処理前	処理後	処理前	処理後	処理前	処理後	処理前	処理後	処理前	処理後
量	1.9ml	―	1.9ml	―	2.3ml	―	1.2ml	―	2.5ml	―
濃度	3000万/ml	3000万/ml	5000万/ml	3000万/ml	1800万/ml	―	1800万/ml	1200万/ml	2800万/ml	1800万/ml
運動率	20%	30%	40%	90%	56%	―	44%	90%	32%	80％